2011年12月29日木曜日

【画像多し】大掃除したら戦前の硬貨が出てきた件【重いかも注意】

「週2~3回更新かも・・・」という前回更新から20日以上経ちました。

絵に描いたような「三日坊主」でスイマセン(´;ω;`)


さて、年の瀬ということで私も部屋の大掃除をしました。そうしたらですね、戦前の硬貨(など)が出てきましたよ↓



右下は大きさ比較用の現行通貨(1円)です。






10年ほど前に亡くなった曾祖母の家にあったものです。押入れに入れっぱなしですっかり存在を忘れていました。


たいしたものではないでしょうし、おまけに実を言えばほとんどが「戦前の硬貨」ではなく海外硬貨なんですが(この時点でタイトル詐欺ですスイマセン)、折角ですのでご紹介します。

なお、画像に多少難がありますがご容赦ください。


まずは昭和20年以前の国内通貨から。

一銭硬貨↓
 

 左:「大日本 昭和十年」中央の紋は五七桐・・・でしたっけ。
 中:「一銭」の文字。
 右:1円。(以降、写真内右側の硬貨すべて)



これも一銭硬貨 (表?)↓


「大日本 昭和十四年」中央は鳥?でしょうか。





同硬貨(裏?)↓


中央縦書きで「一銭」その上に菊の御紋、下に五七桐。





またもや一銭硬貨↓



左:下部に「一銭」、中央に富士山、上に菊の御紋。
中:「大日本 昭和一七年」中央に大きく「一」。




まだまだあるぜ一銭硬貨↓


左:縦書きで「大日本」、その下横書きで「昭和十九年」。
中:縦書きで「一銭」、間に菊の御紋。




五銭硬貨(表?)↓


「大日本 昭和十九年」。






少しピンぼけ、同硬貨(裏?)↓


「五銭」上に菊の御紋、下に五七桐。





十銭硬貨(表?)↓



「大日本 昭和十九年」。





同硬貨(裏?)↓



「十銭」上に菊の御紋、下に五七桐。






以上、。同じ一銭硬貨でも毎年デザインが変わってるんですね。


次は昭和20年以降のものです。とは言っても、1種類だけですが。

五十銭硬貨(表?)↓


「五十銭」上に菊の御紋。





同硬貨(裏?)↓


中央に数字で「50」、「日本國 昭和二十二年」





興味深いのは「日本國」という表記と、デカデカとした「50」でしょうか。

昭和22年といえば大東亜戦争(太平洋戦争)敗戦2年後、日本国憲法発効の年ですから、GHQの占領下という国内事情を考えれば「大日本」の表記が使われていないのも、逆にアラビア数字が使われているのも納得ですね。


続いて、「中華民国」の硬貨。これらは全て「中華民国七十年」以降の発行のようです。おそらく辛亥革命から数えて、ということでしょうから今から約20~30年前の台湾で発行されたものだと思います。

 今でも使えるんですかね?

 壹圓硬貨↓


左:「中華民國七十三年」、中央は蒋介石でしょうか・・・。
中:「壹圓」、下に「1」





ここで私の脳裏に謎が浮かびます。

「あれ、台湾って通貨・・・圓(円、えん)?元じゃなかった??」

ググってみたら、通貨は台湾元(又は台湾ドル)で表記は「圓」だそうで。またひとつ賢くなりました。


余談ですが、どうやら現在の東アジア通貨は日本が「圓→円(en)に簡略化」、支那が「圓→元(yuan)に簡略化」、朝鮮が「圓≒元→朝鮮語でウォン(won)と発音」ということで、上記の台湾含めて全部「圓」ってことなんですね。言われてみりゃ、発音似てますもんね。


五圓硬貨↓


「七十一年」であること以外、壹圓硬貨とおよそ同じ。





拾圓硬貨↓


左:「中華民國七十四年」、蒋介石?が斜向きに。
中:「拾圓」下に「10」。囲んでいるのは梅の花かな。





以上、台湾の硬貨でした。


最後に1枚。これは価値あるものかはさて置き、 個人的にはお気に入りです。

 さあて、どこのものでしょう?↓


大きく「RF」もしくは「FR」の表記。






裏を見てみましょう。↓


 「INDOCHINE FRANCAISE 1/2CENT 1939」






答えは、仏領インドシナでした。でもどうして仏領でセント??

なんでも当時、仏領インドシナの通貨は(何故か)「米ドル」だったそうで、仏語でピアストル(piastre)と言ったそうです(Wikipediaより)。なのでより細かい硬貨も「セント」だったみたいです。


・・・書いてる私自身、どこか腑に落ちない謎多き硬貨です。


いやはや、更新が滞ったかと思えば堰を切ったがごとき長文。もう少し、ペース配分考えたほうが身のためでしょうか。

 さて、波乱の平成23年も残すところあと数日。皆さんにとって今年はどのような一年だったでしょうか 。

私にとってもこれがまた激動の年だったのですが、良かったことも悪かったこともそれぞれ来年に活かしていければ、とそんな思いです。


それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

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